めでたい食べ物といえば「鯛」。
日本人は、考古学で縄文人が食べていたことが推察されるほど、古くから鯛を食べ、神話には赤女(アカメ)という名前で登場し、平安時代の延喜式には平魚(タイラウオ)という名で登場するほど、日本の歴史の中にもたびたび出てきます。
鯛が祝膳にのるのは、「めでたい」の「たい」が「鯛」に通じることは有名ですが、赤色や姿が美しく、魚は一般的に短命にあるにもかかわらず、マダイは、40年も生きる長命のものもあるそうです。
東京都内女子大学で「日本食品標準成分表」記載の魚介類で、上・中・下の評価を調査したところ、全員一致で上としたのは「鯛」で、下は「鰯」。千葉大学での調査でも「鯛」が1位だったそうで、鯛の人気がわかりますが、鯛が1位になったのは江戸時代からで、室町時代までは、海から遠い京都でとれる淡水の鮮魚の鯉が、黄河の竜門を超えて龍になるという中国文化の影響もあり、1位だったのだそうです。
鯛を小脇にかかえた福の神で、七福神でも有名な恵比須さまは、江戸初期の「日本永代蔵」の「えびす講の祝い膳」の図にも、尾頭付きの鯛の膳とともに、床の間の掛け軸として描かれています。
「腐っても鯛」という諺の、優れたものはダメになったようでも、それなりの品格や価値があるというたとえは、化学的にも実証されているそうで、タイ類に含まれる旨味成分のイノシン酸は、他のものより分解されにくく、味が落ちにくいそうです。
また、「海老で鯛を釣る」という、少しの事やもので多くの価値やものを得るという諺ですが、実際に鯛は海老を好み、海老を餌に釣るとよく釣れ、海老を常食にしている鯛は他のものより明らかに美味しいのだそうです。
鯛は、228年前の江戸時代に鯛料理専門書「鯛百珍料理秘密箱(1785)」まで刊行され、平成2年の「即位の礼」の夜の各国代表を招いて宮中でおこなわれた「饗宴の儀」の和食献立にも、前菜に「かすご鯛の姿焼」、かやく飯に「鯛そぼろ」が出されたそうです。
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