江戸時代の学校といえば寺子屋ですが、その教育方法は現代と違い、クラス別ではなく、個人ごとに違っていたそうです。
天神机と文箱持参で入学し、机の配置も、現在のように、黒板に向かって全員が並ぶというかたちではなく、机の向きはバラバラで大らかな学習風景だったようです。
学習内容は、読み、書き、そろばんだけではなく、農民の子には農作物の栽培法、漁師の子には漁法、商人の子には大福帳の書き方など必要に応じて教える内容が違っていたそうで、中には地理や理科を教える寺子屋もあったのだそうです。
入学試験はなく、親の経済状態によって、授業料を米や野菜で納めることも可能だったようで、卒業制度もなく、六歳から十四歳くらいまでが一緒に学んだそうです。
入学にあたっては、付き添いの母親が、先輩にあたる子供たちに配るように、せんべいなどを持ってくることが多かったのだそうです。
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