スコットランドでは、昔、8月のラマス・フェアの日に「ハンドファスト・マリッジ(handfast marriage)」という世界的にも珍しい「試し結婚」の風習があったそうです。
これは、未婚の男女がラマスの日から、1年と1日一緒に暮らし、来年のラマスの日に正式に結婚するかどうかを決めるという風習で、16世紀までは頻繁に行われていたのだそうです。
イングランドでも、二人の証人の前で結婚を宣誓すれば、その結婚は有効だとされてきましたが、1754年のイングランド婚姻法により、結婚は英国国教会の牧師によって執り行うことが定められたため、結婚したい恋人たちは、イングランド国境近くのスコットランドの村グレトナ・グリーンまで行って結婚するということが行われるようになり、スコットランドの村グレトナ・グリーンは「駆け落ち結婚」のメッカとなったそうです。
1940年に新しい法律ができるまで、スコットランドでは、男性は14歳、女性は12歳以上であれば、親の承諾なしにただちに結婚できることになっていたそうです。
現在のスコットランドの村グレトナ・グリーンは、「駆け落ち結婚」というロマンチックな町の歴史から、結婚を考えているカップルや観光客に今でも人気があり、実際に結婚式も行えるそうです。
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