前回の問題、
「この濃紺の絵に濃い赤のセロファンをつけた光をあてると
何色に見えるでしょうか?」
の答えは、、、、何色でしたか?
「青のまま」、、、いえいえ違います。
「じゃぁ、紫色だ!」、、、違います。
正解は、
「 黒 」です、、、。
さて、何故でしょうか?
これは、光源に、
「濃い赤のセロファンをつけた」 = 「濃い赤のフィルターをつけた」
ということで、
プリズムで分光した場合の光の中の赤の部分の光だけが
フィルターを通過したわけです。
したがって、光の中の赤の部分の光しか絵に届いていないので、
青の絵の具には反応せず、黒になってしまったわけです。
ご存じの方も多いと思いますが、、
絵の具の場合は、色を混ぜれば混ぜるほど黒に近づきます。
しかし、光は、光の三原色でもわかる通り、
いろいろな色の光を混ぜれば混ぜるほど、自然光に近くなっていきます。
実は、同じ絵でも、自然光の中と、蛍光灯では色が違って見えたりします。
蛍光灯と電球でも、モノの色が違って見えますね。
「色は光の中にある」というお話は、いかがだったでしょうか。
3回にわたっての「色彩と光」は、今回で終了です。