普段、当然のように行っている事が、
視点が変わると、
非常に興味深い行動である事を認識する時があります。
例えば、
平日の昼休みに昼食へ出かけて、
今日は何を食べようかなと通りに出ると、
様々なお店が「本日のランチ」○○○円と、
値段表示とともに美味しそうに本物のサンプルを店の前に出して、
集客のためにアピールをしています。
喫茶店だったり定食屋さんだったり、夜は居酒屋のお店だったり、
様々なお店が更に、
ドリンク付き、大盛り・ご飯おかわり自由など表示して競っています。
普段のいつもの風景ですが、
実は、お昼前から店の前に何気なく出ている本物のサンプル、
あれは、他の国ではほとんど見られない光景です。
あっても、人が立っていて、ドアを入って中にあるとか、
敷地内の外とは隔てた場所にしかありません。
さて、なぜでしょうか、、、?
、、、食べられちゃうからです。
日本ではサンプルとして認識して、食べない。
もちろん食べると犯罪になりますが、
失業率が5%、20人に1人が失業している時でも、食べない。
これは、非常に興味深い現象です。
この事は、一般的に言われる浮浪者が多く、
強制退去でテレビで大きく報道された東京西新宿であっても、
店の前に実物サンプルが今でもたくさん出ているところをみると、
もちろん皆無ではないかもしれませんが、
あれだけの人数がいても実物サンプルを食べないのだと思います。
そこには空腹をも越えた、
暗黙のルールが存在しているのだと思います。
また、MIT(マサチューセッツ工科大学)の大学院生達が、
日本に修学旅行か研修旅行に訪れた時のインタビュー記事にもありましたが、
皆 整然とエスカレーターの左側に乗り、
急ぐ人のために右側をあけておくといったような、
暗黙のルールが日本には存在すると分析していました。
確かにそんな法律はありませんし、
誰かに強制されたわけでもありません。
朝の通勤ラッシュの電車でも、
海外では話声が聞こえるのが普通ですが、
日本のように、あれだけの人数が隣人に気遣い、黙って静かに乗っている光景は、
電車のきわめて正確な運行とともに、かなり不思議な光景のようです。
この暗黙のルールとは、、、
果たして何なのでしょう、、、。
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